確定申告なんてこわくない! |
私は医療機関に勤めているのですが、確定申告をされる方は、たくさんいます。
医療費だけでなく、いろいろあてはまることがあるのでチェックしてみてください。
戻ってきたら自分のお小遣い、それとも外食など楽しんでもいいですし、もちろん貯金も! |
いつからできる? |
確定申告は2月16日から3月15日までの期間にするのですが、
医療費控除などの税金が戻ってくる「還付申告」は年明けからできます。
2月16日前にすれば、税務署はすいているのでおすすめです。
私はたいてい1月中にしています。
3月15日を過ぎても安心してください。
医療費など税金が戻ってくる場合の申告は5年前のものもできます。
もし領収書をとってあるならば要チェックです。 |
医療費が10万円を越えた場合 |
家族全員の医療費が10万を越えたら申告できます。
夫婦で総所得が200万円以上の方は収入の多い方が申告したほうがお得です。
ただし、保険などで補填された金額をひいた額が10万円を越えた場合です。
1年間に支払った医療費 保険などで受け取った額 10万円または
家族全員の治療費・薬代 - 出産育児一時等 − 所得が200万未満は所得金額の5%
病院までの交通費等
医療費として認められるもの
・交通費(バス、電車)、緊急時の場合はタクシー代も可
・保険外の歯の治療費(差し歯、ブリッジ等)
・子どもの治療を目的とした歯列矯正
・20歳以下の場合、弱視用めがね(矯正視力0,3未満)
・薬局で払った治療のための薬(かぜ、胃腸、解熱)
医療費として認められないもの
・実家に里帰りするときの費用
・本人の都合による差額ベッド代
・自家用車のガソリン代、駐車場代
・予防注射
・マッサージ機、血圧計
・ビタミン剤
※私は精神科に勤務していますが、臨床心理士が行うカウンセリングは
通常認められないのですが、医師が治療に必要と診断書を作成した場合は
認められる場合があります。
精神科にかかっている方は医師に相談されるといいですよ。
申告に必要なもの
税務署で用意されているもの 確定申告書A、医療費の明細書
自分で用意するもの 源泉徴収票、医療費の領収書、印鑑 |
家を買った人・売った人 |
大きく分けると3種類の申告方法があります。
自分に当てはまるものがあるかチェックしてみてください。
●住宅ローンを借りて家を買った
ローン 返済期間が10年以上
合計所得金額 3000万円以上
他にも細かい条件があります。国税庁のホームページで確認してください。
申告に必要なもの
税務署で用意されているもの 確定申告書A
住宅借入金(取得)等特別控除額の計算明細書
自分で用意するもの 住宅ローンの年末残高証明書、住民票の写し
登記簿謄本または抄本、不動産売買契約書等
源泉徴収票、印鑑
●親から贈与を受けて家を買った
贈与を受けて家を買った場合、非課税枠を利用すれば贈与税はかかりません。
まず、相続時精算課税制度を利用するか検討してみてください。
条件 贈与金額は3500万円以下、床面積は50m²以上
●買い替えで損が出た
自宅を売った時に、購入時の金額より安い価格だった場合、最長4年にわたって
所得から差し引くことができます。
買い換えでなくても、ローンの残高が売却価格よりも多ければ、
差額を損失として、認めてもらえるので、申告しましょう。 |
年の途中で会社を辞めた、パートをやめた |
年の途中で仕事をやめて、年末までに再就職をしていない人は、
確定申告をすれば税金が戻ってくる場合があります。
再就職をすれば年末調整をしますが、再就職をしていないと年末調整をしていないので、
税金を払いすぎている可能性が高いのです。
確定申告の際に、生命保険控除、損害保険料、社会保険(国民健康保険、国民年金等)も
申告すれば、さらに税金が戻ってくる可能性があります。
申告に必要なもの
税務署で用意されているもの 確定申告書A
自分で用意するもの 源泉徴収票、保険料控除証明書等、印鑑 |
災害にあった(地震、台風、横領、盗難) |
災害にあった場合、雑損控除の対象になって、税金がもどってきます。
控除の対象になるもの 住宅、生活に必要な家財(家具、衣料、パソコン、自転車等)
通勤用の車
控除の対象にならないもの 別荘、30万円以上の貴金属・骨董品、遊びに使う車
※詐欺や脅迫は対象とならないので、振り込め詐欺は認められません。
申告に必要なもの
税務署で用意されているもの 確定申告書A
役所でもらうもの 被災証明書等
自分で用意するもの 損失額の明細書、災害関連の支出の領収書
源泉徴収票、保険料控除証明書等、印鑑 |
インターネットで必要書類をダウンロードしよう |
国税庁のホームページにアクセスすると、申告書や必要書類を手に入れることができます。
とっても便利ですよ。それに確定申告のことも詳しく書いてあるので、是非ごらんください。
私の住んでる市では書類は市民センターで受け取ることもできます。
お近くの税務署に問い合わせてみるのもいいですね。
がんばって税金を取り戻しましょう! |